消費増税で自動車保険料値上げへ
損害保険大手のNKSJグループは、交通事故で壊れた車の修理費用が消費税率の引き上げで、増えることから、自動車保険の保険料を平均で2%余り値上げする方針を固めました。
消費増税の影響が本来、非課税の保険料にも及んだ形です。
自動車保険の保険料を値上げする方針を固めたのは、NKSJグループ傘下の損害保険会社、「損保ジャパン」と「日本興亜」です。関係者によりますと「損保ジャパン」はことし7月に、また「日本興亜」はことし9月にそれぞれ、平均で2%余りの値上げに踏み切る方針を固めたものです。
これは、自動車保険の加入者が交通事故を起こした場合、消費増税の影響で、車の修理にかかる費用も高くなり、保険会社にとっての負担が増加するためです。
自動車保険は、本来、消費税はかかりませんが、消費税がかかる修理費用を通じて保険料にも影響が出た形で、今回の値上げの対象は1000万件を超えるということです。
損害保険会社にとって、自動車保険は、収入の半分近くを占める主力商品ですが、その採算は、価格が高い電子部品が多いハイブリッド車の増加に伴って修理費用がかさみ悪化傾向にあります。
このためNKSJグループが値上げに踏み切れば今後、ほかの損害保険会社の間でも値上げを検討する動きが広がる見通しです。
NHK NEWS WEB 2014年4月4日 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140404/k10013489281000.html